ピアノ演奏の脳の働きは、何の活動と似ている?
「ピアノは脳に良いらしい?」という記事、どこかで見かけたことがある方はきっと多いと思います。ピティナ調査・研究ページで過去にご紹介した、ピアノと脳育の興味深い関係について解説した記事をあらためてご紹介。
Q.ピアノを演奏する時の脳の働きは、何の活動の時と似ているのでしょうか?
A.まずは、スポーツです。スポーツは一般に粗大運動、楽器演奏は一般に巧緻運動になりますが、身体の動きを覚えて再現するという点で共通点が多く、実際に脳の活動としても共通していると言えます。スポーツをする時には、視覚野(視力)・頭頂葉背側(空間認知)・前頭前野(実行機能)・運動野(運動)といった多くの領域を駆使しています。特に瞬時に戦略を考えて運動を制御する種類のスポーツは似ていると言えるでしょう。机に向かって本を読むというような行動とは、脳の活動の領域が大きく異なります。ただ、スポーツでも、その場の音や声などの聴覚情報も使っていることは確かですが、ピアノを弾く時ほどの音の処理は行われていません。

Q.では、音を処理して行動に移す点が似ているのは?
A.その点で似ているのが、英会話です。音を聴いて理解するのに使われる領域が、聴覚野と2つの言語野である、という話をしましたが、実は、「言語の音」を処理する所と「音楽の音」を処理する所は非常に近く、むしろオーバーラップしています。
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脳科学者 瀧靖之先生が答える、ピアノって本当に脳にいいの?より
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